【『死へのプロセス』の捉え方一つで人間は苦しむ生き物】

老衰で死ぬ権利があります。
『もうここらでいいよ！十分生きたし、いま安らかに気持ちよく死にたい』
そう願っても、なかなか実現しません。
家族も『そんな事言わないの！』などと言う方もいるでしょう。
老衰は本人や家族が受け入れないと、その診断名は付きません。

治してくれ！と言えば、薬を出すのにも手術をする為にも医師は
『病名』を付ける必要があります。
なので病院での老衰死亡率は７％〜１２％だそうです。
私の患者さんは『生前成仏』のカウンセリングが終わっている方が多いので、
老衰を受け入れて亡くなる方が多いのです。

本人の家族も楽で、亡くなってもみんな笑顔で
『良かったね！あっぱれだったね！』といって私も感謝されます。
お亡くなりになって感謝され、金一封が頂ける事もあります(笑)
みんな幸せなのですから！

しかし『死へのプロセス』を家族や本人が病気と捉えるならば、
本人も苦しい、家族も大変。
延命目的の医療費は、医学の発達と共にうなぎ登り。

・長生きしなければならない
・長く生きた方が幸せ
・長く生きてる人が立派

私はそんな信念は、幼稚園児の頃に捨てていますけど、
なかなか人類に根付いた死生観というのは１００年刻みでしか変わらないらしく
囚われている方が多いですね。
一度囚われて、そこから解放されるプロセスを体験する為に
生まれて来ている方もいるので、仕方ないのですが。

戦後の『生きねば！』という信念が強い方達は、今から認知を変えるのは難しいです。
命がけで作った認知は変えずらいのです。
カウンセリングでも命がけの認知を変えるのにはコツがあります。
コツとは、命より大事なものを・・・その先はプロ向け講座で(笑)
これからの若い世代は、どんな死生観になって行くのでしょうか？

昔は生きる為にお金がいる！というのが常識でした。
しかし再生医療などにより、より円滑に希望した死に方をする為にお金がいる！
なんて時代もありえますからね。(既になってる面も)
お金がないから飢えて死ぬ時代から、肥満でも死ぬ時代です。
お金をかけて痩せたり、お金をかけて断食までする時代です。

昔とは逆の事にお金がかかるようになる事すらあります。
また人間の認知が変わるより先に、認知が変わらざる負えない医学の進歩や発明、
AIの進化などが先に起こります。
個人の認知など、大きな環境の変化の力には太刀打ちできないのです。

さぁ、時代の流れが速いので、受け入れる能力を高めておかないと、
直ぐに囚われの身になってしまうかもしれません。