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どんな所でも必要とされる『在り方』

どんな所でも必要とされる『在り方』

数年前のことですが、当時は本当に大変な事、悲しい事に直面したクライエントさんが多くて、私の対応で良かったのか?
心残りを抱えていました。

悩みという次元ではない一生に一度あるかないか?の
『大きな出来事』が起きた場合、にわか仕込みの
認知行動療法など効きやしません。

もし、戦争から我が子が生還して帰ってきたならば、
話しなど聴くまえに、ただただ抱きしめるでしょう!
とにかくお風呂に入れて暖かいご飯を食べさすでしょう!
あえて何も聴かず、家族の暖かさを味わって貰うだけで十分なのです。

その年はその様なクライエントさんが多かったのです。
私は当時、カウンセラーとして話を聴くこと自体に違和感がありました。
カウンセラーとしてどうするべきかの理論理屈の前に、
今直ぐこの人を支えなければ、人として後悔するのではないか?
そんな状況だったのです。

カウンセラーとしての立場の前に、今このクライエントさんを抱きしめたい!
今晩このクライエントさんの家に行き、暖かい料理を作ってあげたい。
今晩はうちに泊まって晩御飯を一緒に食べよう!
そう言ってあげたい… 
何度もそう思いました。
逆転移と言われるのも、法に触れるのも承知しています。

しかし!そんなものは直面する事の重さによるでしょうよ!
東日本大震災でご家族を全て失った高齢のお婆ちゃんと、
ボランティア活動中にお話ししました。
その時も同じ気持ちでした。

私は、ただただ人間として『愛という状態で在る』だけ・・・
年齢、性別、肩書、立場など関係ない
その様な時、私はカウンセラーという立場が邪魔でしょうがないのです。

私は1人の人間として、私を信頼してくれて相談にみえるアナタに
関わりたかったのです。

しかしカウンセラーとしての立場を優先した事が心残りです。

先日のプロ向け講座へのステップアップ講座で、
既に専門分野で活躍されている方も似たような話をされていました。

あらゆるスキルは、始め専門分野の人しか使えないものですが、
やがて一般の人も当たり前に使える様になってきます。
親がマスターして教育に取り入れれば、やがては子供も使える様になります。

私は今『カウンセラーとしてでなく人間として当たり前に使いたい!』という思いです。

これからの時代はその次元、人間の在り方としてのカウンセリングも
普通になると思っています。

そう言えば、カウンセラー養成校の在学中、やはり大変なご事情に直面した仲間が2人ほどいました。
私は既に在学中から目立った存在だったのですが
授業でカウンセリングした後、休み時間や帰り道に、仲間が追いかけてきてこう言うのです。
『カウンセラーとして聴かないで欲しい。櫻井さんの気持ちを櫻井さんの言葉で聞かせて欲しい!私は何を言われても大丈夫です』と。

実際にカウンセラーとしての私だけより、人間櫻井としての私!
その両方と関わった人の方が良い結果を残しました。
(もちろん通常のカウンセリングでも、在り方のポジションコントロールはしています)

あ~…
これかもしれない。

ある程度のカウンセリングの学習が進んでいて、転移や依存関係で、相互関係が悪化しないレベルの方ならば!
お互いにちゃんと心底信頼していて、どんな言葉も受け入れる準備が整っている者同士ならば!

カウンセラーとクライエントという関係よりも
●付き合いの長い良き親友(腐れ縁ではない)
●ちゃんと機能している愛のある家族
●例え別れても愛し続けられる夫婦
と言う関係がしっくりきます。

プロ向け講座の受講生メンバーもそうなってきていますし、
新たに合流するメンバーも既にその在り方を身に付けています。

そうか・・・私のFacebookを熟読して、
『櫻井さんにカウンセリングをしてもらいたかった!』
『習うなら櫻井さんから習ってみたかった』
と言って県外からも来て下さる方が増えました。

その様な方には
『今日はどうされました?』ではなく、
『今日はカウンセリングを受けにきたのですか?それとも「人間櫻井」と話したくて来たのですか?』と聞いても良いのかも知れません。

カウンセリングをせずとも、在り方だけで全てを聴けて、
在り方だけて全てを語れるような、そんな人間になれるよう精進したいと思います。

1番大切に教えていること

私は今の受講生に『在り方』というものを1番大切に教えています。
抽象的な概念としての在り方だけで誤魔化すのではなく、
カウンセリングの学習を通して、かなり具体的に示します。

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>『カウンセラーとして聴かないで欲しい。櫻井さんの気持ちを櫻井さんの言葉で聞かせて欲しい!私は何を言われても大丈夫です』と
実際にカウンセラーとしての私だけより、人間櫻井としての私!その両方と関わった人の方が良い結果を残しました。

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上記内容。
受講生一人一人が(受講生でなくても)『人間としての「在り方」を求められている』のです。

『カウンセリングなど、どうでもよい!
それよりもアナタの言葉を聴きたい!』

もしその様に言われる人になれるのなら・・・
カウンセラーの資格や肩書、開業してるかどうか?
HPがあるかどうか?
広告・宣伝・マーケティング・・・
あまり関係ありません。

カウンセラーにならなくても、どんな所でも必要とされる人間になれるでしょう。
『ヒト』ではなく『人間』になるのです。
『ヒト科』の生物的分類ではなく、『人』と『人』の『間』を繋ぐ『人間』として、『アナタがアナタで在る』だけで 
夫婦・家族・友達・職場の上下関係etc
その様な枠組みもやがて不要になります。
そのうち人間である事も不要になります(笑)
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